団体客へのサービス方法
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— — Posted in三名以上でご来店下さった団体客の場合、二通りのサービス方法があります。
先ず本番で団体の席につく場合
他のどのホステスさんよりも早くその席に行きます。そして明るい笑顔と女らしい礼儀で貴女に一番反応を示して下さったお客様の横へ座りましょう。
これが遅れて一番後につきますと残ったお客様につく形になり、貴女自身が大変損をします。三名程度の客の場合、徹底的に貴女を売り込むだけだはなく、お客様の氏名、職業を知り、今後指名客になりうるかを判断する事も大切です。
そして何よりも大切な事は今日一日をいかに楽しくお遊びいただくかと言うことです。今日が楽しければ次回の来店にきっとつながるでしょう。団体客の場合の名刺をもらうコツですが、なかなか思うように簡単には下さいません。そういう時は店長の協力をえましょう。
「店長さん、こちらさんね、今夜初めてお見えになったのヨ。ご挨拶お願いします」
という具合に店長にお客様を紹介するのです。すると店長さんは心得たもので、お客様と名刺交換という運びになります。店の責任者が直接挨拶をする事で、大体の場合において名刺交換はあります。貴女はあとでそっと名刺を見せてもらい、メモすれば良いのです。
又、旅行の途中でおよりになったお客様ですが、旅の方かどうかは言葉の感じなどで解ります。旅のお客様には特に気を使ったサービスを忘れずに実行して下さい。旅のお客様は旅情を楽しむお考えで、一度に何軒か廻ってみたりします。
そのお客様は当店においでになり皆さんの腕によりをかけたサービスで大変嬉しい、楽しい一夜のお遊びであったならば、お帰りになって旅の土産話の中に当店の良さを、自分がモテたことなどをふくめて、誇大宣伝して下さるものです。その話の中には当然、その夜の席についた貴女の名前も主役で登場するでしょう。その誇大宣伝を聞いたお友達はきっと自分の旅行の折にはご来店になり、貴女をたずねられるだしょう。
これがもし、おなじみでない旅行者だからと雑な扱いや、ひどい時には無視したサービスなどをしていますと、逆に悪い方の誇大宣伝になり、お友達などがご当地にこられても、お店には絶対よられず、他の好評なお店の方に行かれるでしょう。
旅のお客様であっても、地元のお客様であっても何ら差別があってはいけません。くれぐれも心得違いがない様に強く念をおしておきます。旅のお客様をこころから大切にしましょう。
指名客の団体テーブルの場合
のサービスですが、
「今日は招待されて来ているからあまり親しくしないでほしい」
「今日は上役と一緒だから知らんふりをしてほしい」
「今日は招待して来ているので、俺はどうでもよいから客の方を」
「社長のお供で来ているから、俺のそばに来なくてもよい」
「今日は部下と一緒だから大いにベタベタしてくれ」
など、その時の状況でサービスを変えなければなりません。
お客様は気まぐれですから、事前に今日はこうこうこういう目的で行くからよろしく頼むなどとはめったに言ってはくれません。貴女の経験とカンでそれを判断する以外にないのです。
指名席ではどうしても指名してくれた客にサービスが片寄りがちですが、それではいつまでたっても顧客を増やすことは出来ないのです。
新しい顧客を開拓する意味からも連れのお客様をガッチリいただく様努力することが望ましいのです。その際、指名客にはいく分かヤキモチをやかせる位でよいのです。翌日の電話は絶対に忘れてはいけません。
「昨日はゴメンナサイ。でも貴男のお友達と思っていやいやサービスしたのよ。まだ怒ってらっしゃるの」
これで良いのです。これで指名客は貴女から離れることはありません。こうして新しい顧客を獲得出来たらあなたは立派なプロホステスといえるでしょう。