掛け持ち

本番、指名等、同時に二つ以上のテーブルを掛け持ちしなければならない場合もあります。しかし、お客様に最も喜ばれるのは「掛け持ち上手なホステスさん」ではないでしょうか。

たとえどんな事情があっても、ホステスさんが片寄っているという事はお客様から「不公平な扱いをされた」と思われても仕方ありません。お客様の心理として、不公平に扱われたと感じられた時には、値段の安い高いにかかわらず、面白くないし「二度と来ないぞ」と言うのが普通です。ですから掛け持ちテーブルは平等にまわらなければならないのです。

掛け持ちの上手なまわり方として、まず大切な事は、お客様のより好みをしない事です。貴女の好きなタイプ、嫌いなタイプは別問題です。たとえどの様なお客様でも、ほぼ同じ時間の割合で平等にまわる事が必要ですし、掛け持ちテーブルが多くなればなるほど時間を短くまわることですが、それだけではどうしても一つのテーブルに大勢のホステスさんが片寄ってしまう場合があります。その様な時は、自分の持ちテーブルには誰と誰がついていて、今現在どの様な状態であるかを常に確かめ、ホステスさん同士で横の連絡を取り合いながら、自分の持ちテーブルはどんな事があってもノーパートナーにしない様に気をつけましょう。又、どうしてもノーパートナーテーブルが出来る時(一人客のテーブル等)は主任や店長にヘルプをお願いして、お客様にさみしい思いをさせない様に心がけましょう。

 

いままでのテーブルについていて、本番もしくは指名が入り、掛け持ちをしなければなくなった時や、電話やトイレで席を離れる時は必ず、お客様に声をかけて離れるようにしなければなりません。いついなくなって、いつ帰ってきたのか解らない様な“ゆうれいホステス”ではいけません。

「店長がうるさいの…ちょっと待ってて、すぐ帰りますから」

「〇〇様がお見えになると急にいそがしくなるんだから、貴方は福の神みたい。すぐに戻るますからね…」

「〇〇さん、ごめんなさいね。すぐ帰るから、それまでお利口さんで待ててね。おいたしちゃダメヨ…」

という様に声をかけて離れ、席に戻ったら、

「ごめんなさい、お待ちどうさま」

「本当にごめんなさいね。向こうのお客、しつこいの、貴方のそばに来てホットした」

「おいたしなかった。おまちどうさま」

などとお客様の耳元にささやきかける様にして下さい。

又、同席のホステスさん、又ヘルプのホステスさんにも、

「〇〇ちゃんアリガトウ。遅くなってゴメンナサイネ」

とお詫びをする事を忘れない様にして下さい。

 

・掛け持ちを公平にするために、2本掛け持ちの時は4曲位で、3本掛け持ちの時は2~3曲位でまわって下さい。

 





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