送り出しのテクニック

掛け持ちなどでテーブルを離れていても、お客様のお見送りだけは欠かしてはいけません。

そのためには同席のホステスさんや、ヘルプのホステスさんによく頼んでおくとよいでし

ょう。

「お会計の時は呼んで下さい」

「お帰りになるときはおしえてね」

と頼んでからテーブルを離れる心がけが必要です。指名掛け持ちや、その他の用事で席を

留守にしていて、お客様の会計のときのなったら、

「行き届かなくて、ゴメンナサイ!!〇〇さまがおいでになると決まって忙しくなるんだ

もの、ネェもう少しいいでしょう…」

といかにも別れを惜しむかのようなしぐさで、留守のサービス不行き届きをカバーします。

「このまま、一緒に帰ってしまいたいワ、〇〇さまと別れるのさみしいワ」

など、お客様に与える最高の賞賛を耳元で甘えるようにささやくのです。

 

お別れの握手、手に香水をシュッとひとふきかけて、別れ際のお客様との握手、普通は右

手でするものですが、女性の場合は左手でやったら非常に可愛くうつります。そして相手

の手を強く握り大きく振るのです。そして合わせている手の中で爪を立てたり、動かした

りしたらお客様は貴女のことが印象に残ります。そしてお客様の背中にオッパイで“の”

の字を書いたりして送り出すのもいいでしょう。手のひらに“スキ”と書いてみたり、色々

と印象に残る別れ方はあります。別れは次の出会いの始まりです。心をこめた別れを演出

して下さい。

 

そして別れをつげたら、お客様がもう一度振り返るまでそのままの姿勢でいます。振り返

ったところでもう一度下げる、そして“お別れがさみしいワ”という表情で見送る、酔い

客というのはおかしなもので、それで自分は大名か社長になったかの様に思えるのです。

帰られるお客様の後ろ姿を拝む気持ちでお見送りをするのです。

最後の詰めを大切にしましょう。

 

 



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