理想的なホステス像とは(3)

お客様というものは、楽しい店ならハシゴ酒をしなくてもそこでゆっくり飲んで下さるものです。2軒飲み歩くところを1軒ですませ、お店からタクシーを呼んで帰られるお客様があなたの客の中で何人いるでしょうか。売上が上がりすぎたとか、高いとかいわれること自体あなたたちのムード作りが下手だからです。もしあなたのお客様でハシゴ酒が好きな方が楽しく飲んでタクシーを呼んで真っ直ぐ自宅に帰ったとしたならば、あなたのサービスが行き届いたと言えるのです。それとは反対の場合でしたら、そのお客様は満足しなかったから店をかえて「飲みなおそう」と言う事になるのです。

お客様とホステスのかかわり合いは、決して色気だけではありません。ケジメをつけた、堅気スタイルのマナーも必要です。昔のように、カフェ・スタイルで色気のみを売り物にしていた時代はもう済んでしまったのです。エロサービスを脱皮した清潔第一主義と誠意と真心と夢のある、タレント性のあるホステスを求める時代になって来ています。これがそこはかとしたほのかなお色気をかもしだすのです。

たとえばお客様があなたを口説こうと思って来店していたとしても、“ありがとうございました”と折目正しいあいさつをいたしますと、お客様も方もあなたの真面目な態度と誠意にうたれて、真面目なおつき合いをしなければ…と言う気持ちになってくれるのです。

人間は単に肉体を求める前に、やさしい心、女らしい心づかいなどの誠意を欲しているものですから、真面目にそして素直にお客様と接していると、あなたの心が自然とお客様に通じ、いつまでも長続きするおつき合いが出来るのです。誠意そして真心をもってお客様に接すると言う事は、心がけ次第で誰にも出来ることです。これは入店されたばかりのホステスさんにも出来ます。そして効果はベテランのホステスさん以上に上がるものです。

これからの理想的なホステス像はどんな人かといいますと、顔がきれいだとか、プロポーションがいいと言うよりも、先ず第1に頭のよい人、そしてお客様を呼ぶ努力を重ね、接客マナーを熱心に研究し、誠意をもってお客様にサービスをし、常に笑顔をたやさず、夢のある会話が出来、タレント性のある人です。

以上の中で自分に当てはまるものはより一層努力して磨きをかけ、足りない所は補う努力を欠かさずにして見て下さい。

最低のホステスとは「休まず」「おくれず」「客よばず」こんなホステスは通用しない時代が来たのですから、通用するそしてより多くの収入を得る研究と努力をして下さい。


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