気難しいお客様へのサービス

同じ時間、同じホステスとして働くなら、自分好みで、金払いが良くて、チップをはずみ、楽しく遊ばせてくれるお客様、そんなお客様につきたい―

しかし考えて見て下さい。そんなにいいお客様なら、そう思うのは貴女ばかりではないのです。道楽でホステスをしているのではないのです。毎日が楽しくてしかたがない。そういうお客様ばかりなら何の苦労もないのですが。

誰もつきたがらない醜い男で、ケチでエッチな気難しい客が見えたとしましょう。

誰もつきたがらないからチャンスなのです。少々醜いところはガマンしてエッチなところは軽くかわし、ケチなところは時勢に合わせてホメてあげてごらんなさい。

「あら、現実的でいらっしゃるのね。いまの時代それくらいでなければ生きて行けませんよねぇ」

などと言いながら、そのお客様はどこの店に行ってもモテないのに、貴女からだけ親切にしてもらったうれしさで、ケチもエッチも吹きとばして貴女の顧客になるのです。

 

誰も相手にしたがらないお客様こそ人一倍嫉妬心が強く、指名の掛け持ちでもしようものならやたらとやきもちをやくものです。二回も来るところが三回になり、五回にになりして通ってくるのです。競争相手が少なく貴女のちょっとした努力ですぐに顧客になるお客様、ようく回りを見渡して下さい。沢山おられるのではないでしょうか。

プロホステスの貴女はこういうお客様を見逃さず確実につかまえて下さい。

 

 



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